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TITANIC
TITANIC のone scene
Roseの笛が鳴り響いた瞬間
彼女にそれを願わせたもの。
Roseが笛を吹き鳴らそうとしたとき、彼女の思いに同化して
笛が鳴ることを、祈るような思いで見つめていた。
彼女にそれを願わせたもの。
ー彼の願いー
その彼女の思いが生み出した奇跡のような瞬間。
その時、私には、笛の音と共に彼女の声が聞こえてきた
ような気がした。
”私は絶対に生きる。
絶対に生きる。
彼がそれを望んだから。”
そして笛の音は彼女の生きようとする生への力のように私には響いた。
嗚咽が起きた。
涙が止まらなくなり、
抑えきれなくなりそうな大きな
感情的な何かで揺り動かされそうになった。
その時、私の中でもう一人の私が理性で許可をした。
泣き続けていい。
むしろ何も気にせず心のままに感情にまかせて泣き続けてほしい。人生で一体何度こういう機会に巡り合えることだろう。
むしろ泣き続けてほしい、泣き続けるべきだ と私は自分に言っていた。
一人で部屋で見ていたので
誰のことも気にする必要がなかった。
本当に良かったと思った。
そして気のすむまで、心がもう十分だと言うまで声を上げて泣き続けることができた。
そのときこの作品は決して忘れられない
生涯大切なものとなりました。
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